韓国語の学習を進めていくうちに、資格試験を受けてみたいと思う方もいるのではないでしょうか。
そして、検索してみると出てくる2種類の韓国語の試験、『ハングル検定』と『韓国語能力試験(TOPIK)』
…どっちを受ければいいんだ??
本記事ではそんな方のために2つの試験の違いについて解説します。
『アンニョンハセヨ』しか知らない韓国語ド初心者だった私が、30代から韓国語を”スキマ時間の独学”で”ある程度のレベル(TOPIK5級)まで”習得した学習の道のりをシェアします。
ハングル検定と韓国語能力試験(TOPIK)の違い
概要
まずはそれぞれの概要の違いについてです。
ハングル検定
- 日本の協会であるハングル能力検定協会が主催している試験。
- 日本語を母国語とする人のための試験。
韓国語能力試験(TOPIK)
- 韓国政府が主催。
- 世界中の韓国語学習者を対象とした試験。
- 問題文がすべて韓国語。
各級のレベル
次に、それぞれの級のレベルの比較です。
ハングル検定は英検や漢検などと同様、5級から始まり1級が最上級となりますが、TOPIKはその逆で、数字が大きいほど難易度が高く1級から始まり6級が最上級となっています。
ハングル検定 | TOPIK | |
初級 | 5級 | 1級 |
↓ | 4級 | 2級 |
↓ | 3級 | 3級 |
↓ | 準2級 | 4級 |
↓ | 5級 | |
↓ | 2級 | 6級 |
上級 | 1級 |
どちらを受けるべき?
これは試験を受ける目的によるので一概には言えませんが、以下を参考にしてみてください。
勉強し始めたばかりの初心者
まずはハングル検定から始めましょう。
TOPIKは前述したとおり、問題文もすべて韓国語で記載されているため少々ハードルが高いです。
まずは、ハングル検定で3級程度を目指して勉強するのがいいと思います。
ハングル検定3級
60分授業を160回受講した程度。日常的な場面で使われる基本的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。
- 決まり文句以外の表現を用いてあいさつなどができ、丁寧な依頼や誘いはもちろん、指示・命令、依頼や誘いの受諾や拒否、許可の授受など様々な意図を大まかに表現することができる。
- 私的で身近な話題ばかりではなく、親しみのある社会的出来事についても話題にできる。
- 日記や手紙など比較的長い文やまとまりを持った文章を読んだり聞いたりして、その大意をつかむことができる。
- 単語の範囲にとどまらず、連語など組合せとして用いられる表現や、使用頻度の高い慣用句や慣用表現なども理解し、使用することができる。
☆100点満点【聞取40点/必須得点12点(30分)筆記60点/必須得点24点(60分)】で60点以上合格
ハングル検定能力検定協会HPより引用 https://hangul.or.jp/siken-top/level/
※マークシート使用
3級に合格できれば初級を脱出し、中級者の入り口に立てるといった感覚です。
勉強し始めたころは、3級を取得する頃には韓国語ペラペラなんだろうなあ…なんて妄想していましたが、この段階ではペラペラには程遠い状態でした笑
中級者以上の方、韓国で留学や就職を考えている方
初級を脱出したら、TOPIKを受けるのがオススメです。
ハングル検定は、純粋に韓国語を操る能力というよりは、韓国語を正しく日本語に翻訳する能力が試される試験です。
韓国での留学や就職を考えている方は絶対にこちらを受けましょう。
ハングル検定は日本国内のみで通用する試験なので、韓国留学や就職の際に評価されない可能性があります。 募集要項などではTOPIK〇級以上と書かれていることがほとんどです。
中級の入り口に立てたという人はTOPIKⅡに挑戦してみましょう。
TOPIKⅡとは
TOPIKにはⅠ(1~2級)とTOPIKⅡ(3~6級)の2種類があります。この試験は全員同じ試験を受けて、その点数によって以下のように級が決まります。
級 | 3級 | 4級 | 5級 | 6級 |
合格点(300点満点) | 120点以上 | 150点以上 | 190点以上 | 230点以上 |
中級~最上級の人までが同じ試験問題を解くため、3~4級レベルの方にとってはかなり難しく感じる試験かもしれません。
私はハングル検定3級取得直後にTOPIKⅡのテキストを見て、心が折れそうになりました笑
とはいえ、留学や就職を考えている方はもちろん、日常会話レベルを目指している方もこちらがオススメです。
翻訳者や通訳者を目指す人、韓国語を極めたい最上級者
ここからは、私自身も未知の世界です・・・
TOPIK6級を取得し、さらに韓国語を極めたい最上級者や、翻訳者、通訳者を目指すような方は、ハングル検定1級を目指すのがよいといわれています。
前述の通り、正確に日本語に翻訳する能力が問われるからです。
日常会話程度のレベルでいいや~と思って勉強していた私にはここまで到達するモチベーションは残っていませんでした笑
まとめ
- ハングル検定は日本人向けの日本国内で実施される試験
- 韓国語能力試験は韓国政府主催の世界で実施されている試験
- 初心者~中級者はハングル検定3~5級
- 中級者~上級者はTOPIKⅡ
- 上級者~最上級者はハングル検定1級
資格試験は必ずしも受ける必要のあるものではないですが、学習のモチベーションの維持にとても役立ちます。コツコツと勉強を続けるためにも自分のレベルに合わせた試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
私自身も趣味レベルの学習なので資格は全く取得する必要はなかったのですが、これがなければここまで勉強を続けられていなかったと思います。
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