風邪は予防が難しく、どうしても時折私たちを襲います。医療従事者である私も例外ではありません。
では、風邪をひいてしまったときにすべきことはなんでしょうか?
病院へ行くことではありません。
実は風邪が治る魔法の薬なんてものは存在しないんです。
みなさまこんにちは。
ゆるふわ薬剤師です。
みなさまは 『風邪』 ひいたことありますよね?
熱、咳、喉の痛みがでる普通の風邪です。
私も医療従事者として予防を徹底しているつもりなのですが、どうしても2年に1度ぐらいは 『風邪』 ひいてしまいます。
風邪をひいてしまうと大変ですよね。一刻も早く治して楽になりたい。私もいつもそう思います。
このどうしても避けられない 『風邪』
ひいてしまったら、あなたはどうしますか?
すぐに医者にかかって診てもらう!
…という方は多いのではないでしょうか。
季節の変わり目など風邪の流行る時期になると病院・薬局は風邪をひいてしまった人たちでいつも混雑しています。
ここで薬剤師として思うことがあります…。
この風邪をひいた大勢の人たちは、いったい何をしに病院に来ているのだろうか…。
患者「熱っぽいなぁ..喉も痛いし…風邪ひいたかなぁ。よし医者に診てもらおう!」
医師「風邪です」
患者「やっぱりね!だと思った!じゃあ帰ります!」シュタッ
自分の予想が当たっていることを確かめに来てるのですか?
…違いますよね(笑)
知ってます。
早く風邪を治したいから 『風邪薬』 をもらいに来ているんですよね。
患者さんと話していると時々こんなことを言われます。
ふーみん「これは熱を下げる薬です。」
患者「はい。」
ふーみん「これは咳を抑える薬です。」
患者「はい。」
~
ふーみん「お薬は以上ですので、用法通りに使用してくださいね。」
患者「はい…。」
ふーみん「お大事にー…」
患者「あれ?風邪薬は出てないんですか?」
ふーみん「???」
患者「先生は風邪薬を出しとくって言ってたんだけど。」
あなたの言う 『風邪薬』 ってなんですか?
飲んだら風邪が一発で治る魔法の薬が欲しいのでしょうか。
結論から言います。
そんな魔法の薬はありません。
風邪のウイルスをやっつける薬は存在しません。
ウイルスをやっつけるのは自分自身の免疫です。
風邪を治すには自分の免疫が体内でウイルスに完全勝利するのを待つしかありません。薬の力ではどうしようもないのです。
薬で風邪を治せないならば、医者が出してくれる薬の効果はなんなのでしょうか?
風邪の症状をなんとなくごまかしてくれる!!
…以上です。
熱や喉の痛みといった症状を少々やわらげてくれるというだけのものです。
風邪は寝てればそのうち治ります。
私たちの免疫はとても強いですから、数日もすればウイルスをやっつけてくれるんです。
それでも薬が必要ですか?
それでもどうしても薬が飲みたいというあなたへ
欲しければ、こんな程度の薬は近所のドラッグストアに行けばいくらでも売ってますし、Amazonや楽天などオンライン通販サイトを使えば外出しなくても手に入ります。
わざわざ混雑した病院で体調のすこぶる悪いなか何十分~何時間と待たされなくてもすぐに手に入ります。
むしろ、この時期なんかは病院に行けばインフルエンザの患者さんがいますし、場合によっては新型コロナに感染した患者さんもいる可能性があります。
そこで新たなウイルスを拾ってしまうリスクがありますよね。怖いですね。
それでもまだ医者に診てもらいたいですか?
風邪をひいたなら外出せずに家で寝てましょう。
とはいえ、できることなら熱や咳などのつらい症状を少しだけでも薬で軽減したいですよね。
あらかじめ買って常備しておきましょう。
どんな薬を選んだらいい?
総合感冒薬的なものならなんでもいいです。
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